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2024.01.29

Challenge to next stage ~ 中山貴志(KH)~


株式会社KHは埼玉県八潮市に拠点を置く会社。「想いつなぐ心を 心通う仕事を」との理念を掲げ、幅広く運送事業を行ってる。
石川ミリオンスターズ(当時ルートインBCリーグ)に2017年から2019年まで在籍し、2023年1月同社に入社した中山貴志さんにお話を伺った。
 

高校中退からクラブを経て独立リーグへ


中山貴志さんは、創価高校を中退後、ヌーベルベースボールクラブを経て、2017年石川ミリオンスターズに入団した。独立リーグという存在を知ってはいたが、具体的なイメージはなかったという。縁あって渡辺正人監督(当時)に打撃指導を受けたことから、ルートインBCリーグの扉を叩くことになった。
「入って思ったのは、結構レベルが高い人が多いなと。特に投手で多いと思いました」
特に当時富山GRNサンダーバーズにいた湯浅京己投手(現阪神)と対戦したことは今も印象に残っている。
「外から見ると普通の感じに思えるんですが、打席に立つと球がホップしてくる感じ。回転数がめちゃくちゃ多いんだなと思いました」
 
渡辺監督に「打撃センスがある」と期待されて入団した中山さんだったが、初年度は実力を出し切れず。
「年も一番下でしたし、1年目は監督がとにかく怖くて(笑)ビクビクしてました。2年目に武田勝監督になってから、野球の楽しさが分かってきましたね」
野球も100%プライベートも100%という武田勝さんのもと、伸び伸び野球が出来て、2018年の打率は.278、2019年は.314という成績を残した。
 
ただ、NPBへの夢を叶えるには至らなかった。2019シーズン後に石川を退団。進路を考えたとき、思い浮かんだ言葉があった。ルートインBCリーグで行われたセカンドキャリアセミナーで聞いた、田口竜二さん(元BC石川監督)の言葉だ。
「独立リーグで野球を経験した人は、野球をなかなか諦めきれない。一回マインドセットすることが必要」
新しい世界を見てみよう。中山さんはそう決心し、野球を止めた。
「最初はトレーニングジムのスタッフから始まって、野球のパフォーマンスコーディネーターを目指そうと思っていました。でも、コロナで機会がなくなってしまい、どうしようかとなった時に、個人で軽配達を始め、それを3年程やって、KHに入りました」
 

株式会社KHを選んだ理由

 前職で軽車両の宅配業務を行っていたが、個人事業主であったため、結婚と奥さんの出産を機に将来への不安も募り、社会保険制度のある会社へ入社したいと思い、転職を決めた。
そして、株式会社KHを選んだ理由は3つ。
1つは社会保険の他に福利厚生がしっかりしていること。
2つめは、その福利厚生の中でも運転免許取得支援制度。
入社後すぐに、運転免許取得支援制度で、会社が費用分し中型免許を取得した。
そして3つめは、部活動制度が充実していること。
野球部がある事、室内練習場があることで、好きな野球が再び出来る環境も決め手になった。


株式会社KHは、2019年から独立リーグに向けて採用活動を行い、ルートインBCリーグからもここ数年は毎年採用している。
一般社員として野球部に所属するだけでなく、野球特待の枠もある。「僕は家族がいることもあり、一般社員の枠ですが…」
中山さんは現在、平日に仕事をし、土日を野球部の練習や試合に充てている。
仕事は軽車両から大きなトラックに変わりましたが、前職の軽車両より勤務時間も短くなったという。
早朝からの勤務だが、昼過ぎには業務が終了しスポーツジムや室内練習場で身体を動かし夕方前には帰宅できている。

「仕事はトラックでの運送ですが、やはり4トントラックがパンパンなときは荷物の手積み手下ろしがすごく大変です。本当に見たこともないような重い荷物もあるので…。ただ、毎晩子供とお風呂に入り一緒に寝る毎日で、仕事、家庭、野球と充実した生活が出来ています」
 
一度野球を離れ、改めて軟式バットを持つことを選んだ中山さん。今は新たな気持ちで仕事と野球に打ち込んでいる。硬式からの転向で慣れは必要だったが、昨季はチーム最多の11本塁打を放つなど中心選手として活躍した。
「去年は大きな大会の優勝というのを経験出来なかったので、今年は優勝したいです!」と意欲を燃やす。

 

ルートインBCリーグで得たもの

 
「ルートインBCリーグは、夢を叶える場所でもあるし、その次の将来を考えるための、通過点の場所でもあると思います」
ルートインBCリーグの3年間で得たもので、役立っていることは?と訊くと、中山さんは「時間の使い方ですね」と答えた。リーグのタイトなスケジュールを重ねる中で、1秒1秒を無駄にしないことを学んだ。それが今に生きているという。今は隙間時間を練習に費やす他、社会人に必要なスキルとして、読書や勉強の時間も作っている。
BCリーガーたちに伝えたいこととしては、「やるからには最高のパフォーマンスを出せるように、体のケアを大事にして欲しいですね。僕も疲労が溜まって後半成績が落ちてしまった。ベストでいるためには、本当にリカバリーが大事です」というアドバイスで締めくくった。
 
中山さんはルートインBCリーグOBであり、石川ミリオンスターズを退団してからセカンドキャリアに進み、3年後に株式会社KHに入社した。いわばサードキャリアだ。リーグを離れて他の経歴を経てからでも、ルートインBCリーグはOB選手のキャリア支援のために窓口を設けている。一度は完全に野球を離れ、マインドセットしてから新たに選んだ仕事と野球。中山さんのこうしたキャリアの選び方は、独立リーガーたちにとって参考になることも多いだろう。


(文責:ルートインBCリーグ、HISATO)

【株式会社KH】
株式会社KHホームページ

企業紹介動画

【中山貴志】
1998年生まれ。千葉県出身。外野手。創価高校を中退後、ヌーベルベースボールクラブを経て、2017年石川ミリオンスターズに入団。
 
年度 試合数 打数 安打 本塁打 打点 盗塁 打率
2017 51 129 24 0 9 4 .186
2018 65 205 57 3 28 14 .278
2019 69 223 70 3 33 11 .314
通算 185 557 151 6 70 29 .271
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